呼吸軸断面拡大図に慣れましょう

 

前回、腹部断面呼吸の話をしました。その中で「息を吸えば、吸い込んだ空気(i)は(外系から内系)へ移動し、息を吐けば、吐き出した空気(i)は(内系から外系)へ移動します。

発声呼吸では、Z軸(2022年3月30日のブログ内のをご参照ください)が内系と外系の境界です。

上の参考図にはZ軸は見えないように見えますが、図の中央の点を画面の手前から奥へ貫くように通っている線になります。

イメージは回して遊ぶ「コマ」です。」

とご説明しました。今回は、この「Z軸」について更に説明をしていきますね。

Z軸の断面を拡大したものが上の図になります。

これを「呼吸軸断面拡大図」と名付けました。

では、細かく見ていきましょう。

 

拡大図のヒント❶ 息継ぎ時、左右の肺が膨張した時、左円と右円はしっかり接触して息(i)の流れをStopします。

【詳しい説明】

 息継ぎをすると、流れを示す矢印の上部に息(i)は溜ります。その理由は、腹側の筋肉が背側より柔軟なため、膨張し易いエリアに息(i)の存在量が増え易くなるためです。

その息(i)を吸い込み続けると、左右の円は限界まで強く接触して息(i)の流れは、やがて止まってしまいますよね。息継ぎ力は、強いほど発声のためには有効となります。

 

拡大図のヒント❷ 発声時、息(i)は必ず矢印の方向に流れます。

【詳しい説明】

 左右の円の間を、息(i)がすり抜ける時、左右の円に振動が誘発され、『声』が誕生します。息継ぎ時は、矢印と逆方向に息(i)は流れ込みます。

この息継ぎ以外は、「絶対的に矢印方向」に息(i)が流れることを、意識しましょう。

 

拡大図のヒント❸ 通常の発声は、吐く息だけで行います。

【詳しい説明】

 腹式呼吸時、吐く息は、呼吸軸チューブを通して、このZ軸の内部を上から下に向かって、吹き込まれます。その時、自動的に、息(i)は矢印の向きに流れます。即ち、流れ出る息(i)のお尻を押してやっている様子が目に浮かびませんか?

 

拡大図のヒント❹ ファルセット(裏声)では、吸う息だけで発声します。

【詳しい説明】

 腹式呼吸時、吸う息は、呼吸軸チューブを通してこのZ軸の内部を下から上に向かって、吐き出されます。この時も自動的に、息(i)は矢印の向きに流れます。即ち、流れてくる息(i)の頭をつかんで矢印方向に引っ張っている様子が目に浮かびませんか?

 

次回は、Z軸を極限に細いストローとして捕える事で、その働きを分かり易くお話ししたいと思っております。